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旧石器文化談話会定例会 開催の記録(4)

第61回定例会

日時
2002年2月16日(土) 18:00
場所
キャンパスプラザ京都 2F 第2会議室
発表者
伊藤英二(奈良大学大学院修士課程)
発表題目および概要
「近畿地方のAT降灰以後における石器群の変遷」
近畿地方のAT降灰以後における石器群を対象に従来の瀬戸内技法の崩壊過程とナイフ形石器の小形化という解釈の枠組みを解体し、AT降灰以前の石器群の比較から、編年体系の枠組みの再構築を試みる。

第62回定例会

日時
2002年4月20日(土) 18:30
場所
キャンパスプラザ京都 4F 第4講義室
発表者
黄昭姫 (同志社大学大学院博士課程)
発表題目および概要
「韓国全谷里遺跡の調査と最近の研究動向」
韓国京畿道にある全谷里遺跡はアジアの代表的な前期旧石器遺跡として知られるが、その年代や石器群の内容について不明な点が多い。しかし、近年にいたり、漢陽大学校ペ・キドン教授を中心に発掘調査が実施され、新資料が増大した。また、昨年から始まった日韓共同の地質学的調査によって新知見も得られている。今回はこうした全谷里遺跡をめぐる最新の研究事情について紹介する。

第63回定例会

日時
2002年7月6日(土) 18:20
場所
キャンパスプラザ京都 2F 第2会議室
発表者
趙哲済(大阪市文化財協会)
発表題目および概要
「足跡化石調査法」
足跡化石に関する体系的な調査法が確立したのは最近のことである。発表者は足跡化石研究の転機となった野尻湖第11次発掘調査(1990年)をはじめ、大阪市山之内遺跡、インドネシア・ウィドダーレン遺跡などの発掘に携わり、足跡化石研究の方法論的基礎を築いたひとりである。今回はゾウの足跡化石の調査方法に焦点を当てて、生活面のとらえ方について解説する。なお、当日はテキストとして『ゾウの足跡化石調査法』(地学団体研究会1994年発行)を使用。

第64回定例会

日時
2002年10月26日(土)18:30
場所
同志社大学新町校舎 考古学実習室
発表者
武藤康弘(奈良女子大学)
発表題目および概要
「土器なき人々の料理法」
土器の出現は可食範囲の劇的な拡大をもたらしたのだろうか。土器をもたない人々の料理方法について、民族考古学の視点から検討する。

第65回定例会

日時
2002年11月30日(土)18:30
場所
同志社大学新町校舎 考古学実習室
発表者
李超■[くさかんむりに「宋」](中国科学院古脊椎動物与古人類研究所)
発表題目および概要
「中国早期更新世の旧石器時代考古」

第66回定例会

日時
2003年5月17日(土) 18:20
会場
同志社大学新町学舎 考古学実習室
発表者
木本誠二・内山ひろせ・光石鳴巳
発表題目および概要
「河合町馬見二ノ谷遺跡の発掘調査」
馬見二ノ谷遺跡(奈良県北葛城郡河合町)は、馬見丘陵の東端部付近に位置する。公園整備にともない昨年度におこなわれた発掘調査で、小型のナイフ形石器をはじめとしたおよそ1400点からなる石器群が出土した。年代的な位置づけには明確な指標を欠くが、馬見丘陵では実質的に初めての旧石器遺跡の検出である。主にスライドを用い、発掘調査の概要と石器群の評価について予察を述べる。

第67回定例会

日時
2003年7月26日(土) 18:15
会場
同志社大学新町学舎 考古学実習室
発表者
森川 実・佐藤良二(香芝市二上山博物館)
発表題目および概要
「二上山北麓の発掘調査中間速報─平地山遺跡・サカイ遺跡─」
2003年4月から実施している、隣接した2遺跡の本調査についての報告。数千平米というこれまでにない広大な調査区から多数の土坑が検出されはじめ、旧石器時代〜弥生時代にわたる遺物が多量に出土している。

第68回定例会

日時
2003年10月4日(土) 18:20
会場
同志社大学新町学舎 考古学実習室
発表者
伊藤栄二
発表題目および概要
「宮崎県高岡町小田元(こだもと)第2遺跡の石器群について」
宮崎平野南部にある後期旧石器時代の多文化層遺跡について調査結果を報告する。AT火山灰層上位に3つの文化層があり、下位2つの文化層からは剥片尖頭器・角錐状石器と国府型に類似するナイフ形石器が、上位の文化層からは野岳・休場型、船野型細石核などが出土している。

第69回定例会

日時
2004年2月28日(土) 18:15
会場
同志社大学新町学舎 考古学実習室
発表者
成瀬敏郎(兵庫教育大学)
発表題目および概要
「近年の黄土研究の現状と韓国における調査成果について」
旧石器考古学とは切っても切れない関係といえる、第四紀研究の分野での発表。発表者はおもに風成塵の分析による過去の気候変動についての研究を専門とする。特に、黄土(レス)研究では、豊富なフィールド経験を持ち、数多くの成果を挙げている。これまでの黄土研究の動向と最近行われた朝鮮半島におけるフィールド調査の概要について、基礎的な解説を含めながら解説する。

第70回定例会

日時
2004年5月8日(土) 18:20
会場
同志社大学新町学舎 考古学実習室
発表者
森川 実(奈良文化財研究所)
発表題目および概要
「近畿地方における小形ナイフ形石器の背部整形」
長原遺跡や八尾南遺跡の出土資料の観察から、ナイフ形石器文化期後半の小形ナイフ形石器群について新たな知見を提示する。

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